はじめに
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このブログでは、NOVAとその3つの主な機能について、皆様の疑問にお答えしています:
1. Acoustic Optimization
2. Monitoring Control
3. Audio Interface
このVol.3では、NOVAがこれまでのTrinnovプロセッサーと異なる点、つまりオーディオ・インターフェースとしての機能を探ります。
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NOVAの概要 |
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スピーカーのキャリブレーション・システムとモニター・コントローラーが主な用途ですが、NOVAには多彩なI/Oが搭載されています。
右から順に、6つのバランス・アナログ入力(XLR x2、ジャックTRS x4)。そして、6つのXLRバランス・アナログ出力は、主にスピーカー用ですが、後述するように、どんなものにも供給できます。右から7番目のXLRコネクターはAES/EBU出力です。
その隣には2つのSPDIF入力があり、1つは同軸、もう1つはオプティカルSPDIF/ADATコンボです。主に既存のサウンドカードの出力を接続するために使用します。
そして、2つのRJ45ポートは、2つの目的で使用されます:
1. DanteまたはAES67によるAudio over IP(Danteは48kHzのみAES67に対応)
2. ネットワーク経由でのプロセッサーの制御
現在、この2つのポートはネットワークスイッチとして設定されており、異なるネットワークモードを実装するまでは、2つのポートのうち1つだけを接続する必要があります。
最後のポートはサービス用のUSBタイプBポートで、NOVAに問題が発生しない限り必要とすることはありません。 |
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Danteバーチャル・サウンドカードとは?
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コントロールとAudio over IPの両方に使用される2つのRJ45ポートに戻り、Dante Virtual Soundcard(以下、DVS)について説明します。
DVSは、Danteを開発したオーストラリアのAudinate社が販売しているソフトウェアです。
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その機能を考えれば、実に安価であり、お勧めするしかありません。
DVSはワークステーション上のバーチャルオーディオインターフェイスであり、ネットワークオーディオハブに接続することでネットワーク上の全てのDanteデバイスにアクセスすることができます。
つまり、NOVA(または他のDanteデバイス)は、Danteコントローラーと呼ばれるハブを介してDVSに接続します。
これは柔軟性という点で画期的なことです。 |
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NOVAのダイレクト・アウトを使用したケース
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NOVAをマスタリング,レコーディング,メータリング機器に使用する |
NOVAの特徴は、モニターセクションにダイレクト・アウトがあることです。
ダイレクト・アウトは、未処理の信号を選択した機器の出力に送るために使用します。
この出力は処理されておらず、ボリューム・コントロールの影響を受けないので、マスタリング用のアナログ・アウトボード(コンプレッサー、リミッター...)やテープ・レコーダー、メーター・デバイスに供給するのに最適です。
NOVAで設定したソースの中から固定ソースを選ぶか、"Follow monitoring "を選んでスピーカーやヘッドホンで聴くのと同じ信号を送ることもできます。 |
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NOVAをヘッドフォンアンプに使用する |
ダイレクト・アウトはヘッドフォンアンプへの供給にも使用できます。
DAWからミュージシャン専用のバスを作り、それをNOVAの専用インプット/ソースに送り、ダイレクト・アウトに送ることができます。 |
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NOVAライン入力とDanteバーチャル・サウンドカードの使用例
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マイクプリアンプをNOVAに接続する |
Dante Virtual Soundcardの項で説明したように、DVSはDante Controllerからルーティングされた信号を表示します
この例では、NOVAのアナログ入力からマイクプリアウトをDante出力にルーティングし、そのDante出力をDante ControllerのDVSにルーティングするだけです。
NOVA入力はDAWのオーディオ・インターフェース入力として表示され、事実上利用可能です。 |
Danteを使ってNOVA経由で楽器をDAWに接続
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信号を取り出すには、マスターバスの出力も同じ原理で、DVS出力にルーティングし、Danteコントローラー経由でNOVAのDante入力にルーティングする必要があります。 |
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シンセやその他の楽器をNOVAに接続する |
シンセサイザー、サンプラー、その他のインストゥルメントをNOVAに接続する場合も同じ原理で、NOVAにライン・レベルの信号(デジタル・インストゥルメントであればデジタル信号)を入力するだけです。
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Danteを使ってNOVA経由で楽器をDAWに接続
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ダイレクト出力はNOVAのプロセッシング・セクションをバイパスすることに注意してください。
しかし、モニターを通してのフィードバックは処理されます。
そのため、シンセからワークステーション、そしてNOVAに戻るまでのレイテンシーは数msecですが、音響的な最適化により約20msになります。
私たちは、これを再生やトラッキングに適したものにしようと懸命に努力しています。 |
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結論:オーディオ・インターフェースは使い続けるべきか?
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Danteバーチャル・サウンドカードのおかげで、NOVAはメイン・オーディオ・インターフェースとして使用することができ、何も録音する必要がない場合や、マイク・プリアンプを内蔵したサウンドカードの代わりに使用することができます。
しかし、私たちの最適化がモニタリング信号経路に加えるレイテンシーを知っておく必要があります。 |
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